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2011 年度 実施状況報告書

リアノジン受容体分子内のK201結合コアをターゲットとした不整脈治療の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 23591082
研究機関山口大学

研究代表者

山本 健  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50363122)

研究分担者 小林 茂樹  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90397993)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードリアノジン受容体 / 興奮収縮連関 / 致死的不整脈
研究概要

1.リアノジン受容体のK201結合コアに結合する多数のコンパウンドの中からリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制するコンパウンドのスクリーニングをSR vesicleを用いたカルシウムリーク実験およびマウス心筋細胞を用いたCa spark実験の2つのvitro実験にて行い、いくつかの候補物質を絞り込みを行った。2.現在in vivo実験をめざし、経口投与時の血中動態のモニター、容量の設定のための準備を進めている。3.リアノジン受容体のK201結合コアの下流にカルモジュリン結合ドメインが存在し、このカルモジュリン結合ドメインにカルモジュリンが結合することがリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制する手段として非常に有用であることがわかった。4.リアノジン受容体のカルモジュリンバインディングドメインに対して様々な点突然変異を行い、スクリーニングの結果カルモジュリンが結合しやすい変異を2つ発見した。5.カルモジュリンの親和性を高めることで致死的不整脈の治療を可能にできるか、R2474S KI-mouseを用い、単離心筋細胞で検討し、after transientの抑制など、DADによる不整脈を抑えることが期待される結果が出ている。6.K201結合コアの動きを可視化するため蛍光をK201結合コアにラベルする実験を行っているが、現在のところFRET可能なほどの良好なラベルを得るにはに至ってない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね予定したとおりのことを行って成果を得ている。

今後の研究の推進方策

1.リアノジン受容体のK201結合コアに結合しリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制するコンパウンドについて、in vitroでのスクリーニングからin vivoでのスクリーニングに移る。2.1つ下流のカルモジュリン結合ドメインについてそのK201結合ドメインとの連関について解明する。3.カルモジュリンの結合親和性を高めることが致死的不整脈の治療につながる可能性について、モデル動物で検討する。

次年度の研究費の使用計画

実験のための薬品、研究を進めるための解析コンピュータなどの研究用消耗品。研究成果発表のための旅費に使う予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mutation-linked defective interdomain interactions within ryanodine receptor cause aberrant Ca2+ release leading to catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia.2011

    • 著者名/発表者名
      Suetomi T, Yano M, Uchinoumi H, Fukuda M, Hino A, Ono M, Xu X, Tateishi H, Okuda S, Doi M, Kobayashi S, Ikeda Y, Yamamoto T, Ikemoto N, Matsuzaki M.
    • 雑誌名

      Circulation

      巻: 124 ページ: 682-694

    • DOI

      10.1161

    • 査読あり
  • [学会発表] Enhancement of Calmodulin Binding to RyR2 Inhibits Aberrant Ca2+ Release in CPVT-Associated Mutation2011

    • 著者名/発表者名
      Masakazu Fukuda, Masafumi Yano, Takayoshi Kato, Akihiro Hino, Takeshi Suetomi, Masahiro Doi, Shinichi Okuda, Shigeki Kobayashi, Yasuhiro Ikeda, Takeshi Yamamoto, Masunori Matsuzaki
    • 学会等名
      American Heart Association Scientific Sessions 2011
    • 発表場所
      Florida (USA)
    • 年月日
      Nov 15, 2011
  • [学会発表] Coupled Conformational Changes in the Local and Global Inter-Domain Interactions Trigger Diastolic Ca2+ Release and Lethal Arrhythmia in Catecholaminergic Polymorphic Ventricular Tachycardia (CPVT)2011

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Suetomi, Masafumi Yano, Takayoshi Kato, Masakazu Fukuda, Akihiro Hino, Masahiro Doi, Shinichi Okuda, Shigeki Kobayashi, Yasuhiro Ikeda, Takeshi Yamamoto, Masunori Matsuzaki
    • 学会等名
      American Heart Association Scientific Sessions 2011
    • 発表場所
      Florida (USA)
    • 年月日
      Nov 13, 2011

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公開日: 2013-07-10  

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