研究課題/領域番号 |
23591082
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 健 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50363122)
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研究分担者 |
小林 茂樹 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90397993)
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キーワード | リアノジン受容体 / 興奮収縮連関 / 致死的不整脈 |
研究概要 |
1.リアノジン受容体のK201結合コアに結合する多数のコンパウンドの中からリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制するコンパウンドのスクリーニングをSR vesicleを用いたカルシウムリーク実験およびマウス心筋細胞を用いたCa spark実験の2つのvitro実験にて行い、いくつかの候補物質を絞り込みを引き続きおこなった。 2.現在in vivo実験の準備の経口投与時の血中動態のモニター、容量の設定がいくつかのコンパウンドについて終了した。 3.リアノジン受容体のK201結合コアの下流にカルモジュリン結合ドメインが存在し、このカルモジュリン結合ドメインにカルモジュリンが結合することがリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制する手段として非常に有用であることがわかった。 4.カルモジュリンの親和性を高めることで致死的不整脈の治療を可能にできるか、R2474S KI-mouseを用い、単離心筋細胞で検討し、after transientの抑制など、DADによる不整脈を抑えることが期待される結果が出ている。 5.リアノジン受容体のカルモジュリン結合ドメインの1つのアミノ酸を変異させ、カルモジュリン高親和性リアノジン受容体をもつKIマウスの作成を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高親和性カルモジュリンでのafter transientの抑制の確認やカルモジュリン高親和性リアノジン受容体をもつKIマウスの作成を開始するなど、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
1.リアノジン受容体のk201結合コアに結合しリアノジン受容体からのカルシウムリークを抑制するコンパウンドについて、in vivoでのスクリーニングを続ける。 2.1つ下流のカルモジュリン結合ドメインについてそのk201結合ドメインとの連関について解明する。 3.カルモジュリンの結合親和性を高めることが致死的不整脈の治療につながる可能性について、モデル動物で検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験のための薬品、研究を進めるための解析コンピュータなどの研究用消耗品。研究成果発表のための旅費に使う予定。
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