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2013 年度 実績報告書

非古典的Wntシグナルのエピジェネティック修飾による心筋遺伝子発現の調整について

研究課題

研究課題/領域番号 23591083
研究機関九州大学

研究代表者

小柳 雅孔  九州大学, 大学病院, 助教 (00325474)

研究分担者 前田 豊樹  九州大学, 大学病院, 准教授 (30264112)
キーワードエピジェネティック / Wntシグナル / 国際情報交換(ドイツ)
研究概要

再生医療による心血管疾患治療戦略において、成人幹細胞・前駆細胞から効率よく心筋細胞に分化させる方法は確立されていない。こうした中、非古典的Wntタンパクが成人幹細胞・前駆細胞の心筋遺伝子発現を増加させることが分かってきたが、下流のシグナルは不明であり、これを明らかにすることで心筋再生の効率化をはかることが期待される。申請者はWnt5a刺激で増加する遺伝子を、マイクロアレイ法を用いEPCで検討した。するとヒストンのメチル基を修飾する種々の酵素が増加すること、ヒストンのメチル化が変化することを見出した。したがって、非古典的Wntが、エピジェネティックなメカニズムを介して遺伝子の発現を制御している可能性が示唆される。エピジェネティック修飾による遺伝子発現調節はいまだ十分に解明されておらず、したがって、非古典的Wntとエピジェネティック修飾が遺伝子発現調節に関わることを検証し、効率のいい分化方法を見出そうと企画した本研究は、将来の心臓血管生物学のみならず幹細胞生物学に多大な貢献を果たすことと期待される。また、幹細胞生物学の領域で、どのように心筋細胞の分化が制御されるかということは一大命題であり、特に骨髄由来幹細胞に代表される成人幹細胞の心筋細胞への分化効率が増加すれば臨床での有用性は高まり梗塞心や拡張型心筋症などの心筋細胞への再生療法として発展することが大いに期待できる。本研究では、非古典的Wntのエピジェネティック変化による心筋遺伝子の発現制御を検証したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Alterations in the telomere length distribution and the subtelomeric methylation status in human vascular endothelial cells under elevated temperature in culture condition2013

    • 著者名/発表者名
      Maeda, T; Guan, JZ; Koyanagi, M; Makino
    • 雑誌名

      AGING CLINICAL AND EXPERIMENTAL RESEARCH

      巻: 25巻3号 ページ: 231-238

    • DOI

      10.1007/s40520-013-0045-6

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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