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2012 年度 実施状況報告書

気管支喘息、COPDの病態における組織因子(TF)、第7因子(F7)の関与

研究課題

研究課題/領域番号 23591110
研究機関北海道大学

研究代表者

今野 哲  北海道大学, 大学病院, 講師 (20399835)

研究分担者 伊佐田 朗  北海道大学, 大学病院, 特任助教 (80374289)
南須原 康行  北海道大学, 大学病院, 准教授 (30322811)
キーワード凝固系 / 気管支喘息 / COPD
研究概要

種々の慢性炎症性疾患の局所における凝固系カスケードの亢進が報告されている。凝固系の亢進は、炎症の結果のみならずその病態にも関与することが報告されている。呼吸器系疾患においては、急性肺傷害(ALI/ARDS)において、BALF中の凝固系関連蛋白の上昇及び抗凝固因子投与による病態の改善が報告されている。本研究では、慢性気道炎症を特徴とする気管支喘息 / COPDに着目し、マウスモデルを用いた抗凝固因子製剤の効果、in vitroによる凝固関連分子の作用機序、および遺伝子多型研究を中心に、凝固系カスケードの亢進が両疾患の病態に及ぼす影響ついて検討する事を目的とする。凝固系関連分子の中でも、特に、凝固系カスケード亢進のinitiatorである組織因子(Tissue Factor)、第VII因子(FVII)及び、その受容体であるProtease activated receptor(PAR)に注目し、気管支喘息 / COPDとの関連を検討し、最終的には、これらの分子をターゲットとした、両疾患の新たな治療薬の探索を目的とする。
これまで、マウス喘息モデルにおいて、気管支肺胞洗浄液(BALF)中、全肺組織において、組織因子(TF)、第VII因子の発現が亢進していることを確認した。更には、TF-第VII因子阻害作用を有するFVIIaiが、喘息の種々の病態に対する改善効果を確認した。特に、好酸球性気道炎症のみならず、気道粘液産生および気道過敏性の改善効果を認めることを見出した。また、BALF中の各種Th2サイトカイン産生の低下、血液中の特異的IgE抗体の減少効果も確認した。
遺伝子多型研究においては、これまで、TF、FVII、PARに存在する遺伝子多型と気管支喘息、COPDとの関連についても検討を進め、現在まで、TF、PAR-1、PAR-2に存在する一塩基多型(SNP)と気管支喘息との関連を見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度までに、マウス喘息モデルの各種検討は終了したが、COPDモデルの解析はまだ進んでいない。平成25年度には、COPDモデルに関する検討も進める必要がある。

今後の研究の推進方策

気管支喘息における検討は、今後in vitroの検討へと展開していく。遺伝子多型研究に関しては、今年度内に必要なSNPのタイピングは終了可能である。COPDマウスモデルにおいては、今年度の重要課題である。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] カタラーゼ遺伝子(CAT)多型が気管支喘息発症に及ぼす影響

    • 著者名/発表者名
      谷口菜津子
    • 学会等名
      日本アレルギー学会学術集会
    • 発表場所
      グランキューブ大阪(大阪)

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公開日: 2014-07-24  

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