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2013 年度 実施状況報告書

肥満による喘息悪化機序の解明ーCD8陽性T細胞との関係

研究課題

研究課題/領域番号 23591120
研究機関高知大学

研究代表者

大西 広志  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (90553876)

キーワード喘息 / 肥満 / CD8
研究概要

肥満マウスと非肥満マウスで喘息モデルを作成して表現型を検討すると、非肥満マウスに比べて、肥満マウスでは、より強い気道過敏性亢進および、気管支肺胞洗浄液中の総細胞数、リンパ球、好酸球の増加が認められた。
卵白アルブミンで腹腔感作した肥満マウスから、内臓脂肪を取り出し、内臓脂肪組織内の単核球を精製し、未感作の非肥満マウスの腹腔内に受け身移入して、卵白アルブミンを吸入暴露させたところ、気道過敏性が亢進することが明らかになった。一方、未感作の肥満マウスから取り出した内臓脂肪由来の単核球の受け身移入では、気道過敏性の亢進は見られなかった。現在更に数を増やして検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度の病気療養の為に全体的に1年の研究進行が遅れているが、本年度は、受け身移入実験も繰り返しており、遅れを取り戻しつつある。

今後の研究の推進方策

現在の受け身移入の方法では惹起できる反応が弱い為、CD8陽性T細胞を受け身移入した場合に差を検出するのが困難であることが予測される。従って、過去に報告している2次暴露モデル(一度感作吸入暴露し作成した喘息モデルにおいて、気道炎症が改善してくる時期に細胞を受け身移入して抗原を吸入暴露する方法。Ohnishi H, et al. J Allergy Clin Immunol 2009.123:249-57.)を用いる予定である。

次年度の研究費の使用計画

病気療養の為に平成24年度は実験がほとんどできなく、1年の実験計画の遅れが生じているため。
感作肥満マウスの内臓脂肪由来の単核球を、非肥満マウスに受け身移入し抗原暴露すると、気道過敏性が亢進することが判明したが、来年度は、更にCD8陽性T細胞を分離して受け身移入を行う。CD8陽性T細胞の受け身移入実験には、多くのCD8陽性T細胞が必要であり、分離のための試薬と肥満マウスの作成に研究費を使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Leukotriene B4 receptor 1 is differentially expressed on peripheral T cells of steroid-sensitive and -resistant asthmatics.2014

    • 著者名/発表者名
      Chung EH, Jia Y, Ohnishi H, 他6名
    • 雑誌名

      Ann Allergy Asthma Immunol.

      巻: 112 ページ: 211-216.e1.

    • DOI

      10.1016/j.anai.2013.12.006.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] IL-13-producing BLT1-positive CD8 cells are increased in asthma and are associated with airway obstruction.2013

    • 著者名/発表者名
      Dakhama A, Collins ML, Ohnishi H, 他6名
    • 雑誌名

      Allergy

      巻: 68 ページ: 666-73.

    • DOI

      10.1111/all.12135.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Increased periostin associates with greater airflow limitation in patients receiving inhaled corticosteroids.2013

    • 著者名/発表者名
      Kanemitsu Y, Matsumoto H, Izuhara K, Tohda Y, Kita H, Horiguchi T, Kuwabara K, Tomii K, Otsuka K, Fujimura M, Ohkura N, Tomita K, Yokoyama A, Ohnishi H, 他17名
    • 雑誌名

      J Allergy Clin Immunol.

      巻: 132 ページ: 305-12.e3.

    • DOI

      10.1016/j.jaci.2013.04.050.

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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