• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

COPD、うつ病および睡眠障害併存例の疫学と全身性炎症の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23591130
研究機関久留米大学

研究代表者

川山 智隆  久留米大学, 医学部, 准教授 (80289389)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードCOPD / うつ / 睡眠障害
研究概要

【背景】慢性閉塞性肺疾患(COPD)は肺の疾患であるのみならず、多種多様な全身性併存症を有する全身病として認識されるに至っている。加齢、低肺機能および慢性進行性の特徴から気分障害や不眠症を合併するとされているが、日本の成績はない。【目的】Centre for Epidemiologic Studies Depression (CES-D) scaleおよびPittsburg sleep quality index (PSQI)を用いて、COPD患者におけるうつおよび睡眠障害の頻度およびその意義について検討する。【方法】46名の対象健常人および85名のCOPDにおけてCES-DおよびPSQIを用いて、日本人におけるうつおよび睡眠障害の頻度を確認した。COPD患者は前向きに観察し、その予後について検討した。【結果】COPD患者におけるうつおよび睡眠障害の合併頻度(RR、95%CI)は健常人と比較して、7.58 (1.03 to 55.8)および1.82 (1.03 to 3.22)で有意に高かった(p<0.05)。うつ合併COPD患者は非うつ合併COPD患者に比較して、早期に増悪や入院を経験し(P<0.05)、増悪回数および入院回数も有意に多かった(p<0.05)。睡眠障害合併例はこの傾向は見られなかった。【考察】今回の研究結果ではCOPD患者の中でうつを合併すると緊急受診や入院のため治療費が多くなる危険性が高くなると考えられた。本研究結果の一部はRespirologyに掲載される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

健常人およびCOPDともに目標被験者数に達成していない。今後は被験者数および協力者を募集する必要がある。今年度に達成させる予定である。

今後の研究の推進方策

被験者および協力者を募る目的で大学の広報課を連携して募集する。回収された血液検体を用いて、Biomarkerを探索する予定である。

次年度の研究費の使用計画

アンケート購入およびBiomarker探索目的の検査試薬購入予定。今までの研究成果を発表するための参加および交通費に使用予定

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi