研究課題
本研究は、インフルエンザウイルス感染症および関連する細菌性肺炎において、個体側の因子=免疫因子が過剰に反応していることで、かえって組織障害を促進し、肺炎の重症化に寄与している可能性を考察することにある。さらに臨床上の治療および感染予防・重症化対策へフィードバックすることを大きな目標としている。基礎的研究としては、好中球を中心とする免疫系の過剰な活性化、NETs (Neutrophil Exracellur Traps)などの解析を順次、検討した。これらは症例ごとの解析とともに、ヒトからの検体、マウスや細胞を用いた基礎的実験系においても検討を進め、英語論文を数編作成した。さらに、重症化に関連する微生物学的側面にも着目し、重症敗血症など数症例において、原因微生物を次世代シークエンサーを用いることで、新たに同定することもできた。また、臨床面では、高齢者のインフルエンザ肺炎に言及した医療・介護関連肺炎(NHCAP)に関する研究を、引き続き精力的に行った。肺炎球菌と並んで、インフルエンザに関係する2次性細菌性肺炎の重要な原因菌として知られる黄色ブドウ球菌、特にわが国に多いMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症の治療レジメンや感染制御に関する論文なども発表することができた
すべて 2013 その他
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