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2013 年度 実績報告書

LPS惹起肺水腫におけるHGFによる回復機構

研究課題

研究課題/領域番号 23591157
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

岩崎 吉伸  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00203373)

研究分担者 丸中 良典  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00127036)
新里 直美  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00237645)
有本 太一郎  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30457965)
上田 幹雄  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40457966)
キーワードLPS / HGF / TLR / アポトーシス / Bax / 肺障害
研究概要

LPSにて肺障害マウスモデルを作成後24時間に以下の項目を検討した。また、LPS投与直後に抗IL-1β抗体、抗TNF-α抗体を投与し、その効果を検討した。肺血管内皮細胞を分離培養し、LPS、HGFを添加し、アクチン細胞骨格に対するHGFの効果を検討した。
1) LPSにより肺胞上皮細胞におけるHGF遺伝子発現が亢進し、蛋白発現もみられた。抗IL-1β抗体、抗TNF抗体によりこれらHGF遺伝子発現、蛋白発現は抑制できた。
2) マウス肺から血管内皮細胞を分離培養し、LPS添加24後にRhodamine-phalloidin染色を行い、蛍光顕微鏡でアクチン細胞骨格を観察したところ、HGFの添加によりアクチン細胞骨格が温存された。
3) 肺胞マクロファージの活性化と炎症性サイトカイン:マウス肺の気管支肺胞洗浄を行ない、洗浄液中のマクロファージを単離し、LPS添加6時間後に上清中のIL-1β、TNF-αをELISAで測定したところ、IL-1β、TNF-αが誘導された。
4) LPS投与後、抗HGF抗体により肺胞上皮のアポトーシスが増強した。HGFはアポトーシスに対し抑制的に働くことが示唆された。Bax、Bcl-2、p21、p53をRT-PCR法にて測定したところ、Baxの亢進がみられた。以上より、LPSにおける肺胞上皮のアポトーシスは、Baxを介する経路が示唆された。
5) 131Iで標識したアルブミンの血管内から気管支肺胞洗浄液中に漏出により肺血管透過性を検討したところ、LPS投与により亢進がみられるが、抗HGF抗体により血管透過性が増強された。

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公開日: 2015-05-28  

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