研究概要 |
平成23年度で最適化した条件(胚葉体形成法+epigenetics制御薬処理)でヒト腎臓由来iPS細胞を培養し、FACSにより腎臓組織幹細胞を分離した。まず組織幹細胞をいわゆるside population(SP)細胞として分離し、その後MyoR陽性の細胞2段階で分離する。1, 杯葉体をcollagenase処理し、FACS解析に支障無いようにcell strainer (Falcon 2350, Becton Dickinson)を通して、夾雑物を除く。2, 細胞浮遊液の細胞濃度を1x106 cells/mlに調整し、Hoechst33342濃度を5 μg/mlとして37度で60分間処理する。3, FACS Ariaを用いて、青および赤の二色に展開しSP細胞の解析およびsortingを行う。SP細胞はverapamilやreserpine処理にてFACSプロファイルが消失することから単なる低染色細胞と区別されるが、negetive control としてHoecst33342と同時に50mMのreserpineで同時処理したものをFACS解析して、SP細胞で有る事の確認実験を毎回行う。4, 3で得られた細胞をMyoR抗体で染色し、SP+ MyoR+分画をFACS Ariasでsrotingする。5,4の細胞を固定し、BCRP1抗体(SP細胞の確認)、MyoR抗体で染色し、腎臓組織幹細胞であることを確認する。6,5で細胞が最大数の細胞が得られるように、FACSsorting条件の適正化を行う。 上記により、最適条件が決定できた。
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