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2013 年度 実績報告書

全ゲノム解析による家族性IgA腎症の原因遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23591185
研究機関新潟大学

研究代表者

後藤 眞  新潟大学, 医歯学系, 講師 (00463969)

研究分担者 成田 一衛  新潟大学, 医歯学系, 教授 (20272817)
キーワード家族性IgA腎症 / エクソーム解析 / 連鎖解析
研究概要

IgA腎症には家族集積性が認められることから、その発症機序には遺伝背景が関与すると考えられている。私たちは家族性IgA腎症を対象としてエクソーム解析を行い、IgA腎症の発症に関与する遺伝子変異の同定を試みた。
腎生検でIgA腎症と診断された複数の症例を含む28家系を対象とした。中規模の3家系(N_001、N_025、T_001)については、SNP Array 6.0を用いてSNPタイピングを行い、全ゲノム領域の連鎖解析を行った。また、家系内の罹患者および非罹患者を対象としてエクソーム解析を行った。次世代シークエンサーで得られた配列情報からフィルタリング(アレル頻度が0.3~0.7、1000 genome DB での頻度が1%以下、アミノ酸が非同義置換となる)を行い、IgA腎症の発症に関連する変異を選別した。日本人エクソームDBのHGVDにおける変異の頻度と比較した。
連鎖解析を行った3家系のエクソーム解析では、共通する候補遺伝子は認められなかった。しかし、N_025家系ではEEA1遺伝子が候補遺伝子と考えられ、さらに28家系で7家系に複数の変異が検出された。HGVDと比較し、家族性IgA腎症ではEEA1変異の頻度が有意に多く認められた(P = 0.015, OR 2.9)。EEA1遺伝子は家族性IgA腎症の発症に関与する感受性遺伝子の一つであるとと考えられた。N_001、T_001家系についても候補遺伝子の解析を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Role of the p.E66Q variant of GLA in the progression of chronic kidney disease2014

    • 著者名/発表者名
      Watanabe H, Goto S, Miyashita A, Maruyama H, Wakasugi M, Yokoseki A, Kuwano R, Narita I
    • 雑誌名

      Clin Exp Nephrol

      巻: Epub ahead of print ページ: Epub

    • DOI

      10.1007/s10157-014-0969-y

    • 査読あり
  • [学会発表] 家族内集積を示す腎疾患のエクソーム解析

    • 著者名/発表者名
      後藤 眞、細道一善、塚口裕康、渡辺博文、井ノ上逸朗、成田一衛
    • 学会等名
      第56回 日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 招待講演
  • [学会発表] p.E66Q variant of α-galactosidase A does not affect the progression of chronic kidney disease

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi Watanabe, Shin Goto, Hiroki Maruyama, Ichiei Narita
    • 学会等名
      Kidney Week 2013
    • 発表場所
      San Diego, USA

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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