研究課題
慢性腎臓病で増加するメチルグリオキサール(MGO)が認知機能低下例でも増加している事実が指摘されている。本研究では、MGOが直接的に認知機能に影響を与えるかを動物モデルで検討した。ラットを2群に分けて12ヶ月間にわたりMGOを経口投与、コントロール群と認知行動を検討した。MGO群では血中濃度は人の慢性腎臓病を模倣していた。経過中、認知行動能に両者に違いはなく、脳海馬組織に障害は無かった。以上より、腎機能正常例ではMGOの影響は認められない。しかしMGO投与群で抗酸化系が亢進していたことから、慢性腎臓病のような抗酸化系障害例ではMGOの障害が出やすい可能性がある。今後の検討課題と考える。
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Toxin
巻: 7 ページ: 254-69
doi: 10.3390/toxins6010254