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2013 年度 実績報告書

糖尿病性腎症の新規バイオマーカー開発を目指した、単離糸球体のプロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 23591198
研究機関大阪市立大学

研究代表者

石村 栄治  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20145775)

研究分担者 梯 アンナ  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60382222)
仲谷 慎也  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 後期臨床研究医 (80701325)
キーワードネフロネクチン / 糖尿病性腎症
研究概要

【ネフロネクチンの糖尿病性腎症に対する特異性の検討】
糸球体におけるネフロネクチンの発現が糖尿病に特異的であるか否かを検討するために、2009年から2011年の間に大阪市立大学付属病院腎臓科内科に入院した、様々な腎疾患患者190例に対して、腎生検組織を用いて糸球体のネフロネクン陽性面積をAperio Scan Scope scanner (Aperio, Vista, CA),で客観的に評価し、比較検討した。糖尿病性腎症におけるネフロネクチン陽性面積15±4.7% (n=18) は、他の腎疾患におけるネフロネクチン陽性面積より有意に高値であった。また、重回帰分析において空腹時血糖がネフロネクチン陽性面積の増加に関連していることを確認し(β=0.23、p<0.001)、ネフロネクチンの免疫組織学的染色は組織学的な糖尿病性腎症診断に有用であり、糖尿病と強い関連のある蛋白質である事を示した。【Nephron Clin Pract. 2012;122(3-4):114-21】
【糖尿病患者における血中および尿中ネフロネクチン濃度の検討】
2型糖尿病患者40例(CKD stage1-5 各8例)での血中ネフロネクチン濃度の検討では、40例中18例(45%)が検出範囲(0.156ng/ml)以下であった。測定範囲の22例の血中ネフロネクチン濃度は0.408±0.26ng/mlであった。測定範囲内のCKD stageの内訳は、stage1:4例、stage2:5例、stage3:5例、stage4:4例、stage5:4例であり、CKD stageと血中ネフロネクチンの関連は認められなかった。尿中ネフロネクチンに関しては同じkit (Uscn, Life Science Inc)を用いて、糖尿病患者16例と、非糖尿病患者4例の合計20例を対象に測定してみたところ検出範囲内であったのは糖尿病10例および非糖尿病3例であり、その濃度はそれぞれ、2.48ng/ml、1.66ng/mlであった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 腎生検組織の糸球体におけるネフロネクチンの発現の検討―ネフロネクチンは糖尿病性腎症で高度に発現する―2013

    • 著者名/発表者名
      石村栄治、仲谷慎也、ほか
    • 学会等名
      第25回日本糖尿病性腎症研究会
    • 発表場所
      東京ガーデンホテル
    • 年月日
      20131207-20131208
  • [学会発表] 腎疾患におけるネフロネクチンの発現の検討 ネフロネクチンは糖尿病性腎症で高度に発現する2013

    • 著者名/発表者名
      仲谷慎也、石村栄治、ほか
    • 学会等名
      第56回日本腎臓学会学術総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20130509-20130512

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公開日: 2015-05-28  

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