研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病CKDの中核病態であるアルブミン尿出現と心血管疾患発症の共通メカニズムを内皮機能障害に求め研究を行った。本研究の結果として、糖尿病では、1)糸球体内皮細胞障害がアルブミン尿出現に関与し、2)内皮機能障害の機序として、NO産生酵素(eNOS)の機能異常(eNOS uncoupling)が関与すること、3)酸化ストレスによるeNOS補酵素BH4の酸化・減少が関与することが判明した。また、酸化ストレス産生にはレニン・アンジオテンシン系(RA系)活性化とNADPH-oxidaseが関与しており、RA系抑制が内皮障害を抑制しアルブミン尿を減少させることが判明した。
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