研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病では骨が脆くなるという通説が正しいことを近代的臨床研究によって証明した。この骨脆弱性に全身性ミネラル代謝異常の寄与は少なく、むしろ尿毒症自体が可逆的に材質特性を劣化させて弾性骨強度が低下することの意義が大きいことが実験によって示された。この事実から、我々はCKD-MBDとは明らかに異なる尿毒症性骨粗鬆症という新たな疾患概念を提唱した。尿毒物質による骨材質特性の直接的な修飾というコンセプトは、慢性腎臓病患者の骨診療パターン改善に寄与するだけでなく、老人性骨粗鬆症の病態生理メカニズム解明の新たな糸口となる可能性がある。
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