研究課題/領域番号 |
23591220
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
大屋 祐輔 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30240964)
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研究分担者 |
等々力 英美 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60175479)
井関 邦敏 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (90193383)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 食事 / 高血圧 / 野菜 |
研究概要 |
平成23年度は、介入のための野菜料理のレシピ作成を行った。次に、コホートの設定(沖縄の住民、中年男女)を行った。このコホートにて、介入群とコントロール群、それぞれ、約150名を設定した。介入群には、1ヶ月間の野菜の送付、野菜料理のレシピの提供、1年間継続する健康情報の提供を行った。コントロール群には、通常食を指示した。介入期間の前に、採血や採尿を行い、家庭血圧の測定を行った。1年間の介入期間後の検査を行っている。また、同時に、クロスオーバーでの2年目の介入をこれから開始する。1年目の結果では、血圧の低下や体重の減少は、1~2mmHg、1~2kgと軽度であった。これは、対象者が健常人であること、また、情報介入が中心であり、強制力が弱いためと考えられた。しかし、強制力の強くない状態で、改善傾向が認められており、実際のポピュレーションストラッテジーとして実効性は高いと考えられた。また、これらの変化が、食事の変化や、運動習慣などに関連していないかどうかを検討する。また、これらの結果を、これまでの治療食を配布した強い介入と比較する予定である。今回の食事に関する介入を患者診療に活かすには、1日食塩摂取量の評価を繰り返し行う必要がある。この場合、24時間蓄尿を行うのは実際的でなく、より簡便な随時尿などによる評価が有望である。現在、約900名の高血圧患者で午前中の随時尿からの1日食塩摂取量の推定を行い、その再現性が高いことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
採血や採尿の検査の提出が、1年目にすべて終わらなかった。重要な、対象者のリクルート、介入の実施、健診、検体の採取の実施は行われており、研究全体の進行は順調である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、クロスオーバー後の時期の介入(2年目)を行う。また、1年目検体に関して、検体の測定、デ-タ-解析を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
検体測定のキットの購入、外注検査費用、食事調査解析費用、研究結果の発表のための学会出張旅費を申請する。
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