パーキンソン病治療標的としてα-シヌクレインの発現抑制が有効であるか調べるために、アデノ関連ウイルスにTet-offシステムを組み込み、外部から目的遺伝子の発現を制御できる動物モデルの樹立を試みた。ひとつのベクターにTet-offシステムを組み込んだものを3種類作製した。培養細胞上で、各ベクターのα-シヌクレイン発現抑制効率を比較した。その結果、有意に抑制する新規ベクターを見出した。このベクターを含むウイルスを作製した。このようなベクターの情報が少ないため、適するものを同定するまでの予備実験に時間を費やした。動物実験まで至らなかったが、今後目標を達成するための基盤を作ることができた。
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