研究課題
平成25年度はPRKCHのSNP、rs2230500の多型と多発性硬化症(multiple sclerosis; MS)、視神経脊髄炎(neuromyelitis optica/neuromyelitis optica spectrum disorders; NMO/NMOSD)の重症度(年間再発率、MSSS)との関連を解析したが、有意な関連は認められなかった。インターフェロンβ(IFNβ)非使用および使用群寛解期MS、ステロイド非使用および使用の寛解期NMO/NMOSDおよび健常者を対象として、末梢血中の単球/マクロファージをフローサイトメトリによりclassical(CD14+CD16-)、intermediate(CD14+CD16+)、non-classical(CD14lowCD16+)の3つに分類し、それぞれのサブタイプ毎にCCR2、CX3CR1、CD62L、CD64を有する単球の割合を比較した。この結果、IFNβ使用、非使用群に関わらず、MSについてはclassical typeの単球に占めるCCR2陽性細胞の割合が健常者より低下しており、IFNβ治療群ではいずれのサブタイプにおいても、CX3CR1陽性細胞の割合が健常者より低下していた。IFNβ使用および非使用群での比較では、有意ではないものの、CCR2およびCX3CR1陽性細胞はIFNβ使用群でより低下していた。また全単球に占めるintermediate typeの単球の割合は、NMO/NMOSDでは健常者およびIFNβ使用MS群より低下していた。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Clinical and Experimental Neuroimmunology
巻: 4 ページ: 283-287
10.1111/cen3.12056
巻: 4 ページ: 201-205
10.1111/cen3.12039