研究課題
基盤研究(C)
ヒトの小脳可塑性変化は環境変化への運動順応時に必要であるため、プリズムによる視覚誤差を与えたときの運動順応課題をヒトでの小脳の順応機能の検査法として使用した。臨床の現場で行えるように、タッチパネルを使用した簡便な方法を確立し、まずこの方法での正常値を作成した。純粋小脳型脊髄小脳変性症において、プリズム順応が悪いことが確認された。興味深いことに、この順応低下は四肢運動拙劣とは独立した小脳機能障害と考えられた。また、診察では小脳性運動失調が明らかではない疾患においても、順応障害が検出できた。更に、小脳上連発磁気刺激により刺激条件によって順応低下を起ことが健常ボランティアにおいて示唆された。
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