研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン患者の70%に側彎症が存在し、側彎症例の75%には、脊柱起立筋の脂肪混在を認めた.脂肪混在は、脊柱起立筋にびまん性または局所的に存在していた。また、脂肪の局所浸潤部には浮腫性変化が混在することがMRIにて確認された。非側彎のパーキンソン患者では正常対象に比べ最長筋の萎縮が高度であった。また、側彎症を有し、脊柱起立筋の脂肪混在が高度な症例ほどH-Yや姿勢障害が高度であった。側彎症を伴ったパーキンソン病患者では、脊柱起立筋の脂肪混在が高度であるほど日常生活動作は低下しているので、早期から治療的介入(適切な薬物療法やリハビリテーション)し、側彎症を予防することが重要である。
神経内科学