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2011 年度 実施状況報告書

パーキンソン病に対する還元型CoQ10の症状改善、進行抑制に関する臨床的検討

研究課題

研究課題/領域番号 23591282
研究機関順天堂大学

研究代表者

頼高 朝子  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90245720)

研究分担者 服部 信孝  順天堂大学, 医学部, 教授 (80218510)
山本 順寛  東京工科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60134475)
佐藤 栄人  順天堂大学, 医学部, 准教授 (00445537)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードパーキンソン病 / 還元型コエンザイムQ10 / ミトコンドリア / サプリメント / 二重盲検法
研究概要

パーキンソン病はレボドパを中心とする薬物治療の進歩により生命予後は改善した。しかし長期治療に伴いレボドパの有効時間の短縮や運動症状の変動、ジスキネジアの出現など生活の質を低下させる合併症の出現が問題となっている。コエンザイムQ10(CoQ10)は、細胞内ミトコンドリア賦活によりエネルギー産生作用と還元型CoQ10による抗酸化作用が知られている。食品として広く販売されており既に高齢健常人での活動度を上昇させるサプリメントの一つである。特に還元型のCoQ10は高齢者及び疾患では体内比率が低下し細胞内のミトコンドリアの異常による病気に効果が期待される。パーキンソン病はミトコンドリア異常が有る可能性の病気であり、パーキンソン病の疾患モデルであるマウスでCoQ10投与により神経保護作用を認めた報告があり、パーキンソン病患者で進行抑制が認められるか検討する。 検討は還元型COQ10内服に関し、並行群間比較、作為割り付け、二重盲検、実食品・偽食品治療対照で開始した。広報(ホームページ、外来待合室ポスター)によりパーキンソン患者に本試験参加を呼び掛け登録した。パーキンソン病の臨床評価、血中還元型CoQ10測定、一般採血による安全評価を定期的に登録時、及び既定の評価時に行っている。運動症状の変動(ウエアリングオフ)のある患者はさらに薬の効いている時間と効いていない時間を1週ずつ日記に記して効果を評価している。ウエアリングオフ現象のある進行例の観察期間は1年間、レボドパ製剤をまだ内服していない初期の例では2年間を観察期間としている。1年及び2年間の内服期間と、終了後8週目にこれらの評価を行っている。これら評価及び登録は、頼高が行った。血中還元型CoQ10の測定は山本が行うが、結果は真偽が予測されるため、統計解析までは評価をしている研究責任者には通知していない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2012年2月上旬の段階で、臨床試験参加したパーキンソン病患者は進行例で30例の登録がありうち4例は脱落、初期例では28例あり、うち脱落が5例である。現在まで副作用は生じていない。

今後の研究の推進方策

新規臨床試験の登録は2012年3月末で登録終了の予定である。引き続き登録後、進行例で1年、初期例で2年間の評価、安全評価を継続する。3年目の2013年以降に進行例の統計解析、4年目の2014年以降に初期例の統計解析を行った後、4年目に国内学会、国際学会で公表の予定である。

次年度の研究費の使用計画

評価のデータベースの記憶媒体、抗酸化物質の測定、血中還元型CoQ10の測定、統計処理のコンサルテーションを行う。パーキンソン病の最新の情報収集のための当該学会への参加をする。

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公開日: 2013-07-10  

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