我々は、5名ずつの肥満者・非肥満者での生検内臓・皮下脂肪組織を用いたマイクロアレイ解析により、肥満者の内臓脂肪において特異的に発現が増加する因子 CCDC3を新規に同定した。肥満モデルマウスにおける検討でも、内臓脂肪特異的に発現が増加しており、さらに、脂肪生検を行った43名での検討において、内臓脂肪組織における本遺伝子発現量は、BMIおよびウエスト周囲長と有意に相関したが、皮下脂肪組織における発現は相関しなかった。 この因子は、シグナルペプチドを有し、実際、培養液に蛋白が分泌されることが確認された。このことから、その血中濃度は、内臓脂肪量を推定するバイオマーカーとなる可能性がある(論文掲載)。
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