研究課題/領域番号 |
23591314
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
島袋 充生 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 特任教授 (60271144)
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研究分担者 |
益崎 裕章 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00291899)
苅谷 研一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40263371)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 異所性脂肪 / インスリン抵抗性 / 内臓肥満症 |
研究概要 |
1)臨床疫学的研究:プロトコール1: 某健診センター(30-80才代まで年間1万2000名受診)受診者で異所性脂肪分布様式と代謝マーカー(内臓脂肪分布、血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を明らかにするための解析を継続中である。プロトコール2: 全身脂肪分布の測定をおこなう。異所性脂肪の測定は、腹部脂肪、肝臓、骨格筋、心臓周囲脂肪にフォーカスして実施。CTを用いて心筋細胞内、冠動脈周囲、心臓外膜、近位大動脈および大動脈弁の異所性脂肪の測定をおこなった。本年度は特に心臓周囲脂肪および腹部周囲脂肪の分布様式を解析した。心臓周囲脂肪量は、男性でのみ冠動脈狭窄病変を予測する因子で有り、BMIよりも強い相関を有することが明らかとなった(論文投稿中)。プロトコール3: 脂肪分布様式と生活習慣病・心臓血管病発症の関係を前向きコホートで調べる。(2)実験的臨床研究:研究は当大学および関連施設の倫理審査委員会の許可をうけ被験者全員から文書同意を得る。プロトコール1:異所性脂肪蓄積を有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者で、血管機能、心臓機能、インスリン感受性(M値)を測定し、遊離脂肪酸、アディポネクチン濃度、脂肪由来生理活性物質との相関を検討する。現在、心臓血管病のない症例(103例の手術時採取検体)で、脂肪分布様式と脂肪細胞で発現する炎症性シグナルの相関を調べている。プロトコール2:佐田政隆教授との共同研究で心臓血管病症例で、各種マーカーと全身および心臓脂肪分布との関係を検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)臨床疫学的研究:プロトコール1:異所性脂肪分布様式と代謝マーカー(内臓脂肪分布、血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を明らかにするための解析、プロトコール2:異所性脂肪の測定については、ほぼ、計画通りに進行中である。プロトコール3: 脂肪分布様式と生活習慣病・心臓血管病発症の関係を前向きコホートで調べる。についてもデータベースの入力を中心にほぼ順調に経過している。(2)実験的臨床研究:プロトコール1:異所性脂肪蓄積を有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者での検討。心臓血管病のない症例(103例の手術時採取検体)で、脂肪分布様式と脂肪細胞で発現する炎症性シグナルの相関を調べている。プロトコール2:佐田政隆教授との共同研究で心臓血管病症例で、各種マーカーと全身および心臓脂肪分布との関係を検証中である。いずれもほぼ順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
1)臨床疫学的研究:プロトコール1:異所性脂肪分布様式と代謝マーカー(内臓脂肪分布、血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を明らかにするための解析、プロトコール2:異所性脂肪の測定。プロトコール3: 脂肪分布様式と生活習慣病・心臓血管病発症の関係を前向きコホート。(2)実験的臨床研究:プロトコール1:異所性脂肪蓄積を有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者での検討。プロトコール2:心臓血管病症例で、各種マーカーと全身および心臓脂肪分布との関係を検証。いずれも、計画通りに推進する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
1)臨床疫学的研究:プロトコール1:異所性脂肪分布様式と代謝マーカー(内臓脂肪分布、血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常)、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を明らかにするための解析、プロトコール2:異所性脂肪の測定。プロトコール3: 脂肪分布様式と生活習慣病・心臓血管病発症の関係を前向きコホート。(2)実験的臨床研究:プロトコール1:異所性脂肪蓄積を有する症例および性、年齢をマッチさせた健常者での検討。プロトコール2:心臓血管病症例で、各種マーカーと全身および心臓脂肪分布との関係を検証。いずれも、解析に要する試薬、キットの購入に全額使用する予定である。
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