研究課題
(1)臨床疫学的研究:プロトコール1:健診受診者で異所性脂肪分布様式と代謝マーカー、脂肪細胞由来生理活性物質の関係を検討した。プロトコール2: 異所性脂肪を推定する指標を検討。腹部脂肪、肝臓、骨格筋、心臓周囲脂肪および筋量を非侵襲的に測定し、その妥当性を検討した(Intern Med 2013;52:1561-71, Diabetol Metab Syndr 2014;6:27.)。プロトコール3:メタボリックシンドローム男性に、玄米食による8週間の治療介入をおこない減量および血管内皮機能改善効果を確認した(Br J Nutr 2014;111:310-20)。メカニズムとしてインスリン節減効果、玄米に含まれる機能性分子の関与が示唆された(Diabetes 2012;61:3084-93.)。(2)モデル動物およびヒト組織のマイクロRNAおよびプロテオミクス解析飽和脂肪酸処理されたヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)でプロテオーム・トランスクリプトーム解析をおこない、発現変動の顕著な産物を同定した。分子X siRNAを過剰発現したHUVECでは、飽和脂肪酸による細胞死が、カスパーゼ3,7切断を抑制することで抑制された。飽和脂肪酸による細胞死のメカニズムに分子X誘導が重要であることが示唆された。(3)実験的臨床研究:心臓手術症例で、心臓脂肪サンプリングを実施し、全身および心臓脂肪分布との関係を検証した。冠動脈疾患群(心臓バイパス手術症例)は、非冠動脈疾患群(弁膜症手術群)に比べ、心臓周囲脂肪量が増加しており、M1マクロファージが著明に増加していた(ATVB 2013;33:1077-1084.)。ミクロアアレイによる遺伝子発現パターンは、心臓周囲脂肪と皮下脂肪で差があった。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件)
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