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2011 年度 実施状況報告書

甲状腺癌幹細胞の高精度新規マーカー群の同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23591357
研究機関長崎大学

研究代表者

光武 範吏  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50404215)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード癌 / 甲状腺癌 / 癌幹細胞
研究概要

甲状腺癌研究で頻用されている癌細胞株FRO、WRO、TPC1、KTC1、KTC2、KTC3、ACT1、8505Cを入手し、ヌードマウスでの腫瘍形成能を確認したところ、FRO、KTC3、ACT1、8505Cで腫瘍の形成が確認された。マトリゲルを追加してさらに検討したところ、必要な細胞数は少なくなるものの、細胞種に変化はなく、マトリゲルが新たに腫瘍形成能を付与する訳ではないことが示唆された。 次に、現時点で固形癌の癌幹細胞マーカーと言われている表面抗原:CD13、CD24、CD44、CD90、CD133、CD166、c-kit、SSEA-1の発現とALDH1活性を、すべての細胞株で検討した。マウスでの腫瘍形成能と相関した表面抗原の発現パターンは確認できなかった。 また、すべての細胞株で、特殊な表面処理をした細胞培養プレートと無血清培地を組み合わせたスフィア形成アッセイを、ヌードマウスでの腫瘍形成能と比較検討したところ、非常に高い相関を示すことが分かった。 そこで、腫瘍を形成する細胞株FRO、KTC3、ACT1、8505Cを用い、表面抗原の発現量によって細胞をソートし、それら細胞をそのまま直接上記スフィアアッセイに利用するという実験系を確立した。現時点で、FRO細胞において、ALDH活性の高い細胞は、ALDH活性陰性の細胞に比べ、非常に高いスフィア形成能を持つことが分かった。これは、甲状腺癌において、ALDH活性が癌幹細胞のマーカーの一つである可能性を示唆している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ、当初の計画通り進行している。

今後の研究の推進方策

当初の予定通り推進する。

次年度の研究費の使用計画

次年度は、物品費104万円、旅費20万円、その他20万円で計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dedifferentiation of human primary thyrocytes into multilineage progenitor cellswithout gene introduction.2011

    • 著者名/発表者名
      Suzuki et al.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 6 ページ: e19354

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0019354

    • 査読あり
  • [学会発表] Radiation exposure and thyroid carcinogenesis2011

    • 著者名/発表者名
      Mitsutake
    • 学会等名
      Korean Thyroid Association Meeting(招待講演)
    • 発表場所
      Deagu, Korea
    • 年月日
      2011 – 819

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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