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2012 年度 実施状況報告書

骨髄性白血病におけるmicroRNA発現異常

研究課題

研究課題/領域番号 23591365
研究機関秋田大学

研究代表者

高橋 直人  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80344753)

研究分担者 田川 博之  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30373492)
キーワード骨髄性白血病
研究概要

慢性骨髄性白血病(CML)の遺伝子異常であるBCR-ABL転座は、顆粒球やB細胞あるいは、T細胞の前駆細胞で生じているが成熟T細胞では生じない。なぜ、成熟T細胞ではBCR-ABL1転座が生じないか? その「lineage involvementの偏り」には、microRNA(miRNA)の関与が考えられる。本研究の目的は、患者検体を用いて各分化段階の細胞に対してmiRNA発現スクリーニングを行い、「発現異常によりBCR-ABL陽性白血病の病態に関与するmiRNA」を同定し、その機能解析を行うことである。発現低下の原因探索: 同定されたmiRNAがなぜB細胞, 顆粒球で発現が制御されているのか、あるいは亢進しているのかをゲノム解析やエピゲノム解析によって探索した。CpG islandのメチル化解析、5-Aza-dc,toricostatonAによる細胞処理、methylation specific PCRを用いた検討、FISHを用いたsmall deletionの検討を行った。また、c-Mycなどの転写因子によるがん抑制的miRNAの不活性化などの検討も免疫沈降などの手法を用いて行った。現在miR-203がCMLのT細胞分画にのみ発現していることを突き止めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

CML発症マウスを発症させる技術が安定していない。

今後の研究の推進方策

miRNAの機能解析: CML cell line(5 cell lines) を用いlenti virusによるmiRNAの導入実験を行い、抗腫瘍効果を観察し、gene expression profileなどの網羅的解析によりチロシンキナーゼ下流の遺伝子や標的蛋白(たとえばSRC kinase)動態に及ぼす影響を観察する。さらに、たとえばImatinib, Dasatinibなどのチロシンキナーゼ阻害剤などとの併用効果等における影響の検討をin vitroで行う。

次年度の研究費の使用計画

主にマウスの購入費と蛋白抗体などの消耗品にあてる。

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公開日: 2014-07-24  

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