研究においては、骨髄内に存在する“Myeloma-initiating cell”上に発現する細胞表面抗原の同定およびそれをターゲットにした抗体療法の開発を試みた。まず、さまざまな骨髄腫細胞株を抗原としてそれらに結合するモノクローナル抗体ライブラリーを作製し、その中から骨髄ストローマ細胞からの生存支持を阻害するMM1 (仮名)抗体を同定した。その後、さらに抗骨髄腫モノクローナル抗体ライブラリーの作製を続け骨髄腫形質細胞特異的抗体を複数同定し、その認識抗原を発現クローニングにより同定した。これらの抗体により“myeloma-initiating cell”の排除が可能かどうかを検討中である。
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