研究課題/領域番号 |
23591410
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
山本 幸也 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90410703)
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キーワード | 急性前骨髄球性白血病 / 急性骨髄球性白血病 / 転写因子 |
研究概要 |
1、BCOR-RARA発現発現白血病細胞株の樹立:E2Fプロモーターを持つレンチウィルスベクターに組み換えて293T細胞での発現をウェスタンブロット法で確認した。293T細胞でレンチウィルスを産生させて白血病細胞株U937, 32D細胞に感染させた。puromicinで選択後、BCOR-RARAの発現をウェスタンブロット法で検討した。 2,急性骨髄性白血病患者サンプルを用いてBCOR、BCORL1、PCGF1遺伝子異常の有無をサンガー法、high resokution melting法を用いて解析した。 3,FIP1L1-RARAの機能解析:DNA結合解析、転写活性解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
BCOR-RARA発現発現白血病細胞株の樹立では細胞株内での発現が低いため、あるいは他の可能性で十分な蛋白の発現が検出されなかった。原因について検討の必要がある。 BCOR、BCORL1、PCGF1遺伝子異常解析では遺伝子の短いPCGF1についてはサンガー法で解析をしたが異常は認められなかった。BCOR、BCORL1は遺伝子が多いため次世代シークエンサーを用いた解析を考えていたが高額になるため断念した。
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今後の研究の推進方策 |
1,ウィルスベクターを用いたBCOR-RARA発現システムの確立する。 2,急性骨髄性白血病患者サンプルを用いたBCOR、BCORL1遺伝子異常と臨床データとの相関 3,FIP1L1-RARAの機能解析 以上のテーマを引き続き推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1,各種ウィルスベクター、システムを比較検討して効率のよいものを選択する。その後、細胞株、マウスコロニーアッセイ、マウス個体内での造血系に与える影響を検討する。 2,high resokution melting法が遺伝子異常スクリーニングに使用可能であるかを検討するためABI 7900HTリアルタイムPCR機を用いて検討する。不可の場合、サンガー法を行う。 3,FIP1L1-RARAの細胞内局在、self-association責任部位の決定を行う。
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