研究課題
基盤研究(C)
樹状細胞は様々なサイトカインを産生することから造血幹細胞の分化制御に関与すると推定されるがその詳細は不明であった。本研究では、樹状細胞を刺激するトール様受容体(TLR)3の刺激によってヒト造血幹・前駆細胞(CD34+細胞)が急速にアポトーシスを起こすことをin vitroで証明した。さらに、マウスを用いたin vivo実験で、1)TLR9刺激もしくはウイルス感染による血球貪食症候群が惹起される、2)貪食細胞は単球由来樹状細胞でIL-10を産生する、3)産生されたIL-10は血球貪食の過剰な進展を抑制することを示し、血球貪食は過剰な免疫応答を制御する新たな免疫抑制機構であることを示唆した。
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