研究課題
項目① 抗原特異的なCD4及びCD8T細胞からT-IPS細胞を誘導することができるのか:今年度も引き続きいくつかの腫瘍抗原、ウイルス抗原、自己抗原等を用いて、抗原特異的T細胞クローンの樹立とT-IPS細胞へのリプログラミングを試みた。CD4陽性T細胞のクローン化とT-IPS細胞誘導にも成功し、同技術が安定していることが示された。項目② リアレンジ済みのTCR遺伝子はIPSCからのT細胞分化にどのような影響を与えるのか:今年度はTCR遺伝子リアレンジのあるIPS細胞とリアレンジのないIPS細胞を用いて分化誘導を行い、リアレンジの有無によりその後の細胞系譜への分化指向性が異なることを見出した。また、ダブルポジティブT細胞までの分化を促進する培地添加物を見出し、安定した培養が可能になった。項目③ 抗原特異的T-IPSCは機能的T細胞へと終末分化することができるのか:抗原特異性を保たれた再分化CD8T細胞に関して、さらなる解析を進めたところ、細胞障害に関して新たなメカニズムを持つことが明らかになった。
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