研究概要 |
抗原特異的T細胞は腫瘍やウイルス感染症の制御において極めて重要な働きをしている。それらの細胞を患者体外へと取り出して増幅し再び輸注する試みが数多く行われているが、T細胞の細胞老化のために期待した効果を得ることは容易ではない。我々はIPS細胞技術を利用してヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗原特異的CD8T細胞をiPS細胞化し、そこから細胞老化を起こしていない抗原特異的CD8T細胞を大量に誘導することに成功した。またそれらのT細胞が細胞障害性T細胞としての機能を備えていることを明らかにした(Nishimura T et al., Cell Stem Cell 12;114-126,2013)。
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