研究課題
基盤研究(C)
私どもは血小板アポトーシス制御因子であるBak/Bcl-XL系の異常によって血小板数の異常をきたす疾患があるのではないかと考え、骨髄異形成症候群患者を対象にBakおよびBcl-XL遺伝子の塩基配列解析を行った。その結果、Bcl-XL遺伝子に5つの点突然変異を認めた。これらの各遺伝子変異をヒト細胞に導入したがアポトーシスは誘導されず、病態に関与している変異ではないと考えられた。また、本態性血小板血症の患者においても検討を行ったが、変異を有する症例は見出されなかった。これらのことからBak/Bcl-XL系の異常によって血小板数の異常をきたす造血器腫瘍疾患は極めてまれであると考えられた。
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