β3インテグリンはαIIbβ3およびαVβ3から構成されるインテグリンファミリーである。αIIbβ3は血小板上の主要なインテグリンであり、血小板凝集に必須である。αVβ3は血管構成細胞および腫瘍細胞などに発現しており血管病や腫瘍の増殖転移に重要である。ILKは細胞内タンパク質と複合体形成するシグナル調節因子として機能している。我々はILKがインテグリンの活性化に関わることを報告した。本課題においてILK依存性のインテグリン活性化機構を研究した。ILKは単独ではなく細胞内タンパク質のPINCHおよびparvinと複合体形成してαIIbβ3の活性化をサポートすることを明らかにした。
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