研究概要 |
1)ChIP assayにてIFN-γプロモーター領域へのIRF4の結合を検出するまず、6週齢の野生型MRL/lprマウスからCD62L+ naive CD4+T細胞をセルソータにて分離し、Th1,Th2,Th17条件で培養し、それぞれIFN-g, IL-4, IL-17産生細胞が誘導されることを確認した。それぞれを回収し、今後はDNA-IRF4複合体を抗IRF-4抗体を用いて免疫沈降し、以後常法に従ってDNAを回収し、PCR法にてIFN-γプロモーター領域の増幅を確認する予定である。2)IRF4欠損MRL+/+マウスを作製し、脾Th1,Th2,Th17細胞数や肉芽腫形成の有無等、免疫・病理学的表現型を解析する。現在F6世代まで戻し交配が完了し、SPEED congenic法により、MRL+/+バックグラウンドであることを確信した。現在はF6世代のマウスの数を増やし、解析を進めている。3)IRF4/IRF1二重欠損MRL/lprマウスを作製し、免疫・病理学的表現型を解析するIrf1遺伝子ノックアウトC57BL/6マウスをJackson laboratory社より購入し、申請者が保持するIrf4遺伝子欠損MRL/lprマウスに戻し交配して、戻し交配が十分であるかをSpeed congenics法にて検定を行い、確認した。IRF1欠損MRL/lprマウスの解析を行ったところ、予想に反して同マウスでも肺および腎に肉芽腫の形成が観察されたが、IRF4欠損MRL/lprマウスとは、ことなる病理像を呈した。現在マウスの数を増やし、さらに解析中である。
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