関節リウマチ(RA)早期診断マーカーとして抗CCP抗体がある。この抗CCP抗体産生に関与するPAD4を早期RAの標的タンパク質と考え、モデル動物(D1CCマウス)等を用いた以下の実験を行った。1)関節炎発症時におけるPAD4発現領域の免疫組織学的な検討、2)血清抗CCP抗体検出系の樹立、3)抗PAD4抗体投与による関節炎治療時における抗CCP抗体等RA血清マーカーの変動検討。その結果関節炎発症時PAD4は好中球の核に発現する事が明らかとなった。新たな血清抗CCP抗体測定系を樹立した。抗PAD4抗体は、関節炎発症に対し治療効果を示したが、抗CCP抗体は予後因子としては変動しないことが分かった。
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