研究成果の概要 |
血管内皮増殖因子受容体VEGFRチロシンキナーゼに対する阻害剤スニチニブの関節炎抑制効果を関節炎モデルマウスで確かめた. 関節炎を誘導したマウスにスニチニブを0,30,60mg/kg/day発症直前から14日間連日腹腔投与し,各群間で関節炎の発症率と肉眼的,病理組織学的重症度,関節滑膜の微小血管密度を比較した. スニチニブは,関節炎の発症率と重症度を用量依存性に低下させた.病理組織学的重症度も,60mg投与群において,0mg投与群に比べ有意に低値であった.滑膜の血管密度は,スニチニブ治療群では0mg投与群に比べ著明に低いだけでなく,非関節炎群とほぼ変わらなかった.
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