研究概要 |
ボセンタンとタダラフィル前向き無作為オープン試験に17例(SSc8例, SLE5例, MCTD1例, RA1例, SjS1例, DM1例、男3、女14)参加した。59.0±15.0歳。158.5±9.3㎝、52.4±9.1kg。ステロイド内服例は11/17例、PSL投与量3.8±4.2mg, 生物製剤投与患者2例、免疫抑制剤1例であった。大阪大学倫理委員会の承認が大幅にずれ込み、試験開始が平成25年12月となり、全例終了が平成26年6月の予定になっている。WHO分類II 17例、Borg score3.13±1.67、BNP34.4±33.0pg/mlであった。評価終了した患者の解析結果では、治療介入によって、6分間歩行テスト419.0±51.5m→426.0±49.15m(p=0.104)と増加傾向を示した。TRPG23.3±5.5mmHG→11.50±7.68mmHG(p=0.104)と低下傾向を示した。冷水負荷テストでは、冷却前右手平均温度30.39±2.37℃→32.66±1.33℃(p=0.0003)、冷却前左手平均温度30.35±2.28℃→32.71±1.35℃(p=0.0002)。冷却20分後右手最低平均温度28.91±3.94℃→32.14±3.03℃(p=0.002)、冷却20分後左手平均温度28.99±3.86℃→32.40±3.09℃(p=0.003)と有意な温度上昇を認めた。SF-36による評価では、全般的にQOLが低下していたが、身体機能(PF_N)39.79±17.75→44.21±17.76(p=0.043)、心の健康(MH_N)43.77±9.73→50.63±8.91(p=0.006)と有意に改善を示した。終了後、両薬剤の効果比較、サイトカイン網羅解析を行う。
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