研究課題/領域番号 |
23591472
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤村 茂 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (70295393)
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研究分担者 |
渡辺 彰 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (70220861)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 感染症 |
研究概要 |
これまではStaphylococcus aureusの産生するBiofilmについて、14員環マクロライド系薬のクラリスロマイシンと15員環のアジスロマイシンが、成熟Biofilmを破壊できるか否か、吸光度と走査型電子顕微鏡を用いて測定および観察した。これにより濃度依存的に除去効果がみられることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、既存の設備および薬剤を使用して in vitro によるbiofilm作成および薬剤による除去効果を検討した。順調に実験が進んでおり、成果が出てきている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度以降は、この2剤のマクロライド系薬が、成熟Biofilmにどう作用しているのかを明らかにする必要があると考えている。我々は、マクロライド剤がbiofilmの菌体接着因子に何らかの影響を及ぼしているものと仮定し、マクロライド剤とbiofilmの結合する成分の特定をするために、質量分析装置等を用いた化学分析を試みる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
マイクロプレート上に付着させた成熟biofilmおよび各マクロライド剤を添加して、剥がれ落ちた層の成分分析の外注もしくは分析費用に、今年度使用しなかった繰越金と併せた額をすべて使う予定である。
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