研究課題
平成25年度の研究では、平成24年度に引き続き、アンチセンスオリゴヌクレオチドによるエクソンスキッピング効果について検討した、ジストロフィン遺伝子エクソン46~53の領域に欠失を有するデュシェンヌ型筋ジストロフィー(以下、DMD)患者由来の欠失断端解析を行った。その結果、以下のように合計10例の欠失断端をイントロン45内に同定した。エクソン46-47欠失(2例):(1)c.6614+20554、(2)c.6614+13448、エクソン46ー48欠失(1例):(3)c.6614+22395、エクソン46-49欠失(2例):(4)c.6614+23492、(5)c.6614+18560、エクソン46-51欠失(3例):(6)c.6614+35997、(7)c.6614+7406、(8)c.6614+11854、エクソン46-53欠失(2例):(9)c.6614+18658、(10)c.6614+5698同じ欠失変異であっても断端は10例すべてで異なっていることが明らかになった。欠失断端が比較的近傍に位置する例で比較した結果、(5)と(9)、(7)と(10)ではエクソン45のスキッピング誘導効率が同程度であったのに対し、(1)と(3)、(2)と(8)ではエクソン45のスキッピング誘導効率は明らかに異なっていることが判明し、断端の位置とエクソンスキッピング誘導効率との関連は明らかにならなかった。さらに断端領域の配列について、解析ソフト(SpliceAid、RescueESE)を用いて解析したが、エクソンスキッピング誘導効率の違いを説明できる可能性を持つ配列を同定することはできなかった。
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