研究成果の概要 |
マウス実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)急性期のミクログリアでトランスクリプトーム解析を行い,MHC分子などの炎症関連分子のほかに, I型インターフェロン誘導因子,脂質代謝関連分子などが上昇することを見いだした.骨髄未分化細胞とアストロサイトの共培養系を用いた実験で,アストロサイトが産生するIL-34がミクログリアの増殖と分化に重要な役割を果たすことを見いだした.中枢神経系の炎症におけるミクログリアのプリン受容体の役割を解析し, アデノシンA2A受容体が炎症の存在化で発現が上昇し,A1, A2A受容体の阻害薬投与により上清中へのIL-1βの分泌は増加した.
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