研究分担者 |
市森 裕章 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60467553)
石田 秀和 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (50467552)
高橋 邦彦 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (10610230)
那波 伸俊 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30617543)
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研究概要 |
骨系統疾患の患者から発見したナトリウム利尿ペプチド受容体typeBの野生型(Wt)、機能獲得型変異体(Mut)とGFPコントロールを細胞内に導入するため、アデノウイルスベクターを作成し、機能解析を行った。 その結果、Mut-NPR-Bを導入した肺動脈平滑筋細胞においては、細胞内cGMPの著明な増加を認め(GFP, 0.097±0.050 pmol/L; WT, 0.084±0.039 pmol/L; Mut, 18.09±1.39 pmol/L)、遺伝子導入48時間後の細胞数は有意に減少し、細胞周期解析にて増殖能の低下を認めた(G1期の割合(%): GFP, 79±1; WT, 78±1; Mut, 82±1, S期の割合:GFP, 18±1; WT, 19±1; Mut, 15±1)。一方、肺動脈内皮細胞においては細胞内cGMPの増加は認めたが、増殖能や細胞死に影響は認めなかった。 次にPHラットモデルを用いて、PAHに対する治療効果を確認するため、Sugenモデルラットを作成を行った。SU5416皮下注射後3週間低酸素チャンバーで飼育し、その後通常酸素濃度下で14週まで飼育を行った。Sugen皮下注射後3週間、5週間、8週間、14週間の時点で、組織学的、血行動態的に評価を行い、PAHが発症することを確認した。 現在SugenPAHモデルに対して、無治療の状態における組織学的、血行動態的なデータを蓄積中である。
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