川崎病類似の血管炎動物モデルを作成し、血管炎に伴い内弾性板の破壊により中膜から内皮下に血管平滑筋細胞が迷入することを組織学的に解明した。さらに、血管平滑筋細胞が形質転換を促すとされる転写因子((Kruppel-like zink-finger transcription factor 5:KLF5、Early growth response factor-1:Egr-1)などの発現から内皮下に迷入した血管平滑筋細胞が構成型から分泌型に形質転換している可能性が示唆された。ただし、形質転換した血管平滑筋細胞の機能や応答機構については十分な解明がなされなかった。
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