今後の研究の推進方策 |
過去2年の実験結果から、次年度はSDラットで実験を行うことにした。妊娠21日のSDラット羊水腔内に生理食塩水ないしデキストラン鉄を注入し、自然分娩させる。日齢1,7,14,30,60に各群5例ずつ肺を採取し、新生仔肺のモルフォメトリー解析を行う。これにより、羊水腔内鉄暴露による新生肺発達への影響について解析することができる。また、生理食塩水ならびにデキストラン鉄羊水腔内投与後0,12時間後にベタメサゾン0.4mg/kgを母体投与し、日齢1,7,14,30,60に各群5例ずつ肺を採取し、新生仔肺のモルフォメトリー解析を行う。これにより、出生前ステロイドがDCHに暴露されて出生した新生仔肺発育に与える影響について解析することができる。 またそれぞれ出生直前に胎仔血ならびに羊水中のIL-6、IL-8、IL-1βを測定し、DCHにおける子宮内炎症の程度を検討する。
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