研究課題
基盤研究(C)
妊娠中期に合併するびまん性絨毛膜羊膜ヘモジデローシス (DCH) が胎児肺の成長発達に与える影響をその実験モデルラットを用いて解析した.先ず,妊娠ラットの羊水に鉄を溶解させることによってDCHの実験モデルを確立することができた.次いで,羊水腔内で鉄に暴露させられたラット胎仔肺に肺胞化の停滞,すなわちびまん性気腫性変化が誘導され,この変化が成獣期まで持続することを確認した.以上より,DCHは早産児に最重症の慢性肺疾患を誘導する危険性があり,その病態解明と予防法の開発が待たれる.
周産期医学