胎生期EtOH曝露による5-HT神経障害を軽減し得る5-HT受容体活性化を検討した。5-HT1A受容体作動薬のipsapironeを投与したところ、EtOH曝露により生じる5-HT神経細胞数減少が軽減され、不安様行動の異常も認められなかった。5-HT2A/2C受容体である作動薬DOIでも同様の検討を行ったところ、5-HT神経細胞数の減少を軽減すること明らかにした。DOI投与による5-HT発達関連遺伝子の発現変化を検討した結果、胎生19日における脳内Phox2bの発現量は胎生期EtOH曝露により減少するが、胎生13-19日にDOIを投与するとその減少が生じないことが明らかとなった。
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