悪性腫瘍が合併する皮膚筋炎における病態形成機構は未だ持って解明されていない。しかし、悪性腫瘍合併という皮膚筋炎の病型に特異的な自己抗体の対応抗原がTIF1-γであることが判明している。抗体陽性例の悪性腫瘍組織においてTIF1-γ分子の異常発現が存在するのか、その組織内では関連分子との相互作用によってTIF1-γが免疫制御機構に重要な役割を果たすTGFβなどの分子と強調する可能性についても調べた。腫瘍組織中のTIF1-γは高発現していることが示され、IL-6を介したSTAT3のリン酸化により腫瘍進展の可能性も示唆された。
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