研究課題/領域番号 |
23591630
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
篠島 由一 日本大学, 医学部, 助教 (80599928)
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研究分担者 |
照井 正 日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 悪性黒色腫 / メチル化 / 早期鑑別診断 / 色素性母斑 |
研究概要 |
日本大学医学部付属板橋病院皮膚科で皮膚腫瘍切除術を施行され、病理組織診断において悪性黒色腫と鑑別が困難である色素性母斑、Spitz母斑、異型母斑(dysplastic nevus)、および悪性黒色腫の表皮内癌(melanoma in situ)等の患者よりDNA, RNAの抽出を行った。検体の大きなものは直接抽出し、表皮内腫瘍などの病変が小さい疾患に対しては、レーザーマイクロダイセクションを用いて抽出を行った。DNA、RNAが抽出された検体に対しては、それぞれマスアレイを用いたZAR1遺伝子のDNAメチル化解析、リアルタイムPCRを用いたZAR1遺伝子の発現解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
表皮内腫瘍に対しては、レーザーマイクロダイセクションによりDNA、RNAの抽出を行っているが、病変が小さいためDNA、RNAを抽出することができない場合が多く、マスアレイを用いたDNAメチル化解析、およびリアルタイムPCRを用いた遺伝子の発現解析に至らない症例があり、達成度はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
レーザーマイクロダイセクション用のプレパラート作成時のミクロトームによる切片の厚さの変更や、レーザーマイクロダイセクションの設定の変更などにより、良質で高濃度のDNA、RNAを抽出し、マスアレイを用いてZAR1遺伝子のDNAメチル化解析およびリアルタイムPCRを用いた遺伝子の発現解析の精度を上げていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
レーザーマイクロダイセクションによるDNAの抽出を行い、マスアレイを用いてZAR1遺伝子のDNAメチル化解析を引き続き行う。また、リアルタイムPCRを用いてZAR1遺伝子の発現解析を行い、良性組織と悪性組織の鑑別可能か解析を行う。また、各疾患において、ZAR1遺伝子のDNAメチル化変化と、人種、性別、年齢、紫外線曝露、予後等に相関があるか検討を行う。
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