全身性自己炎症性疾患の1つであるTRAPS (TNF receptor associated periodic syndrome)はその原因がTNF受容体遺伝子の変異であるが、その病態の全貌はまだ解明されておらず、変異をもったモデルマウスを作製した。1匹は胎内で死亡し、1匹は死亡時期が不明で死亡、1匹は生後6週で死亡した。生後6週で死亡したマウスは体重が22.5gと同週令のマウスの体重25gと比較して軽かった。皮膚組織を検討すると毛器官が成長期にあり、同週令のマウスが休止期であることと比較し、毛周期に異常があり、TNF受容体遺伝子の変異が正常な発達に重要であることが示された。
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