| 研究実績の概要 |
Ono S, Suzuki Y, Fukui N, Sawamura K, Sugai T, Watanabe J, Tsuneyama N, Someya T. GIPR Gene Polymorphism and Weight Gain in Patients With Schizophrenia treated
With Olanzapine. J Neuropsychiatry Clin Neurosci. 2015 Spring;27(2):162-4.
抗精神病薬オランザピンは、体重増加や糖脂質代謝異常などの副作用が多いため、そのメカニズムの解明や事前予測は統合失調症薬物療法において重要な課題である。本研究では、内科領域での大規模genome-wide association studyにより、2型糖尿病との関連が同定されたGastric inhibitory polypeptide受容体（GIPR）遺伝子rs10423928 (A/T)多型に注目し、GIPR遺伝子多型Aアリル保有群において、オランザピン内服開始後の体重増加が大きいことを初めて明らかにした。本研究は抗精神病薬誘発性体重増加の事前予測に役立つ可能性を示した点に非常に価値があると考えられる。
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