研究課題
現在、統合失調症の感受性遺伝子を検索するため、世界中でgenome-wide association study(GWAS)が行われている。現在までに7個の統合失調症のGWASが終了している。また、これらとは別に、我々もinitial sampleでのGWASを終了させている。今回の研究では、上記の研究を大規模サンプルで追試し、現時点でのGWASの結果をより確実なものにしようと試みた。まず、これらの研究から、追試に値する結果を抽出した。その結果、12個のSingle Nucleotide Polymorphisms(SNPs)が選択された。対象は、日本人・統合失調症42家系(対象:115名、統合失調症:62 名)、中国人・統合失調症163家系(対象:496名、統合失調症:175 名)、台湾人・統合失調症332家系(対象:1022名、統合失調症:462 名)、合計:536家系(対象:1633名、統合失調症:699 名)である。日本人は日本大学・医学部・精神医学で、中国人は北京大学・医学部・精神医学で、台湾人は米国・国立衛生研究所(National Institute of Health: NIH)/National Institute of Mental Health(NIMH)で収集された。現在、これらのサンプルを日本大学・医学部・精神医学で保管している。本研究は日本大学・医学部、北京大学・医学部、NIMHの倫理委員会で承諾を受けている。SNPsのgenotypingはTaqMan SNP Genotyping Assayで行った。TaqManアッセイができなかったSNPsは、direct sequence によりgenotypingした。現時点で、全対象において12 SNPsのgenotypingが終了している。
1: 当初の計画以上に進展している
「研究実績の概要」でも述べたが、現在、全対象において全SNPsのgenotypingが終了している。さらに、統計解析も、ほぼ終了している。よって、来年度には論文化できると思われる。これは、申請書の計画通りか、すこし早いペースである。
非常に良いペースで進んでいる。よって、現在のペースを保っていくことで研究計画はスムーズに進行できると思われる。
該当なし
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Sleep Medicine
巻: 13 ページ: 831-837
Psychiatry and Clinical Neurosciences
巻: 66 ページ: 187-194