研究成果の概要 |
うつ病患者150例を対象にした12週間のRCTにおいてミルタザピンの方がSSRIよりも治療反応が早く、4週後の未改善群に関しては、SSRI、ミルタザピン単剤継続群と併用療法群間の治療効果に差はなかった。早期反応性の予測精度は本試験では5割程度であり、これまでの集積サンプルで、早期反応性に候補遺伝子を加え重回帰分析を行い、より当てはまり度の良い治療反応予測式を確立することが出来た。集積サンプルでのGWASの結果、NRG1遺伝子領域に治療反応性と相関の高い遺伝子多型を認め、pathway解析にてJUN,RELA,CREB1遺伝子上の変異が治療改善度と強い相関を示した。
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